歯槽膿漏(歯周病)治療の検査
歯槽膿漏(歯周病)治療の検査には、問診、視診、触診、打診、温度診、電子歯髄診、レントゲン診査、咬合診などがあります。
問診
歯槽膿漏(歯周病)治療に先立ち、患者様の症状、経過、年齢、全身的、局所的既往歴、等を聞くことで診断する。
視診
歯槽膿漏(歯周病)治療)に先立ち、患者様の症状や歯とその周辺の組織の状態、歯石の有無や付着状態(歯肉縁上歯石)を診ることで診断する。
歯肉の腫脹、発赤、出血、排膿等
触診
歯槽膿漏(歯周病)治療)に先立ち、患者様の症状や歯とその周辺の組織の状態を触診することで診断する。
具体的には、歯の動揺度、など
打診
歯槽膿漏(歯周病)治療に先立ち、患者様の症状や歯とその周辺の組織の状態を打診することで診断する。
打診による歯の動揺度により、歯槽膿漏(歯周病)を分類する。最近では、コンピューターによる動揺度の分析を行うこともある。
温度診
歯槽膿漏(歯周病)治療)に先立ち、患者様の症状や歯とその周辺の組織の状態を冷やしたり、温めたりすることで診断する。
具体的には、冷やした状態でしみる場合は経過観察、温めた場合に痛みが増すときは、歯髄炎(歯の神経が炎症状態にあり、可逆的な状態でなく、悪化したり、そのままズキズキ痛みが止まらなくなる場合が多く、歯の神経の治療が必要になると診断する場合が多い等)
プラークコントロール診査
歯槽膿漏(歯周病)治療に先立ち、染め出し液による、磨き残しや、プラークコントロールの状態を検査することにより、
歯槽膿漏(歯周病)のリスクや部位を診査する
レントゲン診査
歯槽膿漏(歯周病)治療)に先立ち、様々な種類のレントゲンを用いて、歯槽膿漏(歯周病)を評価する。
レントゲンの種類は、パノラマレントゲン(自列全体を診るのに適する)、デンタルレントゲン(個々の歯をより精密に診るのに適する)
レントゲン診査により、歯冠、歯根の形態、歯周組織(歯槽骨、歯根膜)の状態、歯石の有無などを調べることにより、歯槽骨の吸収の程度、根分岐部病変の有無、咬合性外傷のチェック、予後の観察等を行う。
咬合診
患者さんに、カチカチと噛んでもらいながら、指を歯の表面に添え、歯の動揺を診査する。
模型(スタディーモデル)診査
咬み合わせの状態、歯の位置、咬耗、歯肉の位置や形態等を診査する。
細菌検査
顕微鏡等で、細菌(歯周病菌)をチェックする