上顎洞炎(いわゆる蓄膿症)には、鼻に関係するものが原因の鼻性上顎洞炎と歯の病気(疾患)が原因の歯性上顎洞炎に区分されますが、歯が原因の歯性上顎洞炎に関しては、歯科医院にて、あるいは、耳鼻科と歯科の両方の科による治療が必要になります。
その際、歯科医院にては、原因歯の消炎治療と上顎洞炎に対する抗生物質の処方、投与による治療、画像診断による経過および治癒の観察、耳鼻科との協力治療においては、歯科医院での原因歯の消炎治療と、耳鼻科での上顎洞炎に対する抗生物質の処方、投与による治療、画像診断による経過および治癒の観察の流れになりますが、この際に、原因歯の消炎治療として、歯が抜歯されることがほとんどで、歯を抜かずに治療することは非常に困難なことですが、当クリニックでは、歯槽膿漏が原因でない場合は、歯を抜歯せずに根管治療による歯の保存と同時に、抗生物質の処方、投与による治療と、特殊レントゲンおよびCT撮影による治癒の診断を行っております。