■フッ素のはなし
虫歯は、日常生活と大変、関わりの深いものです。しかしながら、以前と較べるとずっとドラマチックに減ってきています。その鍵となる理由はフッ素です。調査によると、乳歯では60%以上、永久歯では15〜30%のフッ素による虫歯の減少がみられています。フッ素は、初期の虫歯も予防することができます。残念ながら現在、多くの人がフッ素やフッ素が添加された水について誤った見方をしています。素晴らしいフッ素の効果について、もっと多くの人が知る事ができるように、このパンフレットを用意しました。
私たちは、フッ素や他のお口の健康に関する問題について、かかりつけの歯科医師と話をすることを勧めます。あなたの健康は一番の財産であり、私たちはフッ素のお話ができることを、嬉しく思います。
■水道水にフッ素が添加されていない地域の子供たちは、まだフッ素の恩恵を受けることができます。
本当! 学校の水道水にフッ素を添加してもよいのです。子供たちは、家庭や学校でフッ素のうがいをすることで、恩恵を受ける上に、歯科医院でフッ素ジェルやフッ素溶液の使用によっても恩恵を受けています。
■フッ素は、素晴しい効用があります。
本当!水道水にフッ素が添加されれば、生涯において虫歯を防いだり、お口の健康状況を改善するための最も効果的な口腔衛生の手段となります。
■フッ素は、無限大の効用を秘めています。
本当!全ての水は、もともといくらかのフッ素を多かれ少なかれ含んでいて、お口の健康に寄与しています。水にフッ素を添加する方法としては、虫歯に対する抵抗力をつけるのに必要なだけ凝集することにより、天然水のフッ素濃度を調整するという方法です。他の方法としては、歯磨き粉や含漱剤やジェルなどのケアー製品を使う事で、フッ素に触れる事ができます。事実、約90%の歯磨き粉や多くのうがい薬に、フッ素が含まれています。食べ物や飲み物のなかに含まれる体系的なフッ素や歯の表面に見られるフッ素のどちらも同じくらい歯を強くする働きがあります。
■フッ素は子供だけのものです。
いいえ フッ素は、全ての世代の人のためのものです。例えば、子供たちが若かったり、まだ歯が形成されているときは、フッ素は歯のエナメル質を固くして、虫歯の原因となる酸に対して歯質の強化を行う作用があります。実際に調査結果が示すとおり、生まれたときからフッ素でうがいをしている人々の約35%が虫歯にかかりにくいのです。大人では、もっと効果があります。フッ素は、初期の虫歯だけでなく、目に見えるようになってきている虫歯でさえも、石灰化として知られるプロセスで修復する助けとなります。そして、歯と歯ぐきの間に沿ってみられる根面齲蝕などの問題がある老人たちにも、フッ素はこれらの状態を軽減させることができます。
■フッ素は高価なものです。
いいえ フッ素は、お口の健康に寄与するだけでなく、経済的です。フッ素を地域の水に添加する
平均コストは、1年間に1人あたり見積もっても100円くらいです。生涯で、人は少なくても1本は虫歯の治療を受けます。増えつづける医療費に目を向けると、フッ素は現在最も経済的な虫歯予防の方法であるということです。
■両親は、子供たちの歯磨きを習慣化するべきです。
本当!私たちは、両親が子供のお口の健康に関して、積極的な役割をするように指導しています。子供たちの歯ブラシ習慣を、教育、管理したり、子供たちが歯磨き粉を少しだけつけるように、また、うがい薬を飲まないように注意してもらいます。
■フッ素だけで、虫歯を防ぐのには十分です。
いいえ フッ素は虫歯を防ぐ意味で良い方法である事は事実です。しかし、フッ素だけでは、歯科的な問題を防げません。それを補うために、1日2回のブラッシングと、バランスの良い食事をとる事を勧めています。また、定期的に歯科医師に診てもらう事が勧められます。